トイレの真面目なお話。汚物の行方。 ~下水道と浄化槽~

こんにちは!アジア住宅販売 大宮営業所の内山です。

今月17日から、いよいよ待望のコロナウイルス ワクチンの接種が始まりましたね。まずは医療従事者から、米ファイザー製ワクチンが打たれ始めたようです。昨年は「コロナウイルス」に対してただただ耐え忍ぶ「守り」の年でしたが、今年からはいよいよ「攻め」の年に入ったという感じでしょうか。とは言え、ワクチン接種による副作用等の心配もあるという事で、しばらくは「これで安泰」というわけにはいきませんが、昨年に引き続き、新しい生活様式を続けながら今後を見守っていきたいものです。

さて話は変わりますが、皆様は住宅販売の広告をご覧になるとき、「設備」の欄に、「本下水」とか「浄化槽」と記載されている箇所を見たことはありますか?なかなかそこに注目される方は少ないのではないでしょうか。しかし、殆どの広告には記載されています。

住宅販売の広告で目立つのは、まず。・素敵な外観写真 ♪ 。・。・広々とした快適な間取り!。・。・駅から徒歩○○分!。・といった情報ですよね!実は広告を掲載している私たちも、そこを一番見せたい、見てほしい!のです。

ですが、プロとして広告を掲載するからには、それで良しというわけにはいきません!汚いところも見せなくてはならないのです!そこで今回は、敢えて「広告では目立たない・・・けど、大切な事」をピックアップしてみました。

。・。汚物の行方・。・

おそらくほとんどの人は、毎日生活するにあったて、毎日排出されるであろう ”汚物” について、見て見ぬふりをして暮らしています。台所や洗面所、トイレを毎日使っているにもかかわらず・・・。

ただ、忘れてはいけません!見て見ぬふりができるのは、それが見えないところに行くからです!見えないところで ”汚物” は長い旅路を経て、キレイになって生まれ変わるのです!

出典:京都市上下水道局:下水道のしくみ

お家を選ぶとき、「この家の ”汚物(汚水)” の行方はどうなるんでしょうか?(どのように処理されるんですか?)」と聞いてこられるお客様はまずいませんが、あなたの選んだその家の地下深くには、汚物を処理する為の設備が、人知れず整えられてるのです。

。・。トイレの真面目なお話・。・

その昔、”そこらへん”で用を足すことから始まり、集落などが出来て人口が増えてくると、そこらじゅうに “する” わけにもいかないので、暗黙の了解で排泄場所が定められ、そこで用を足すようになりました。更に人口が増えてくると、いよいよその排泄場所も自然の浄化では間に合わず、桟橋式トイレが出来、川の水で流すようになりました(水洗トイレの原型)。~略~

平安時代の初期、屋内に設置する、日本で初めての”水洗トイレ”と言われているのが、「高野山式トイレ」だそうです。
下の絵の、「厠(かわや)」と記載されている場所が、トイレですね。

出典:すまいの火と水(彰国社)

昔は、野原に放置したり川に流したりしても、自然の浄化作用で間に合っていましたが、人口が増えていくにつれ、それでは間に合わず不衛生になります。そうなると “伝染病” が流行してしまいます。

19世紀の初め、感染症の原因が「病原体(ウイルス)」に因るものだと知らなかった頃、「悪い空気」や「悪臭」のせいだと人々は考えていたようです。排泄物や汚物を適切に処理し、衛生な環境を保つことで、「悪い空気」や「悪臭」から距離をおく、という考えは、図らずとも、感染症の本当の原因に有効なものでした。世界的には「コレラ」の流行により「公衆衛生改革」に拍車がかかり、「上下水道」の整備が進んだようです。

引用・参考文献:日経ナショナル ジオグラフィック社「パンデミック」

❏❐❏ 下水道と浄化槽、どう違うの? なんで違うの? ❏❐❏

例えば、さいたま市で新築戸建て住宅の広告であれば、設備の箇所に「本下水」と記載されている場合が多いです。さいたま市の住居地域はほぼ「市街化区域」で、人口が密集している場合がほとんどです。

逆に、人口はあまり密集していない地域の住宅の広告には、「浄化槽」という記載が多いです。同じ住居地域なのに、なんで違うの?と思いますよね。これは、人口密度と関係が深いようです。そもそも、下水道と浄化槽ってどんなものなんでしょうか?

本下水

出典:川崎市上下水道局:家庭の下水のしくみ

上の絵の右下に「下水本管」と描かれていますが、「下水本管」は公道の地下に埋められていて、家を建てるときに敷地内の地下に作られる「排水設備」(個人で設置・管理する部分)を「公共下水道」まで繋ぐことで排水処理設備が完成します。下水道にさえ排水管を繋げば、汚水はそこから下水処理場にたどり着き、そこで汚水はキレイな水となり、川や海に流されるというわけです。

出典:下水道のしくみ|松戸市

浄化槽

結論から言うと、公共下水道が通っていない地域では、浄化槽を設置しなければなりません。家を建てるときに、例えば敷地内の地下に「浄化槽」を設置し、そこで個別に汚水を浄化してから、川や海に流します。(※家庭用で使用される浄化槽大きさは、建築基準法に基づいて家の延べ床面積で決まるそうですが、だいたい自動車ほどの大きさのようです。)

出典:フクヤ会長野県中川村HP

下水道と浄化槽、どちらがいいの? どちらにするか自由に選べるの?

では、家を建てるときに「下水道」と「浄化槽」、どちらにするか自由に選べるのでしょうか。答えはNOです。家を建てる地域や場所によって、それは決められているからです。ではどちらが良いのか?これにについてもそれぞれメリット・デメリットがあり、一概にどちらが優れているとは言えません。

「下水道」のメリットとデメリット

メリット

・配管を下水道に接続するだけですので、浄化槽に比べると初期費用が安い。
維持・管理に関しては、行政が行ってくれるので楽。

デメリット

・維持管理費として、水道料金と同様に使用料が毎月発生。
・下水道が災害等により破損した場合、使用できなくなったり逆流したりする可能性あり。

「浄化槽」のメリットとデメリット

メリット

・浄化槽の管理者は自分であるため、毎月に維持管理費は不要。
・万一の災害時にも、浄化槽自体が破損していない限り使用が可能。

デメリット

・浄化槽を設置する為の初期費用がかかる。
故障時や毎年の点検、清掃費は自己負担。

引用:浄化槽と下水道の違いとは?おしゃべり建築士のひとりごと

❏❐❏ 都道府県別に見る、下水道の普及率と費用対効果 ❏❐❏

都道府県別「下水道」の普及率

こうして見てみると、排水処理に関して、地域や場所によってだいぶ違いがあるようです。
以下の資料は、「都道府県別下水道普及率」です。やはり人口の集中している東京都や関東地方は普及率が高いですね!
逆に言えば東京都などの人口密集地域は、こうしたインフラが整っていなければ、たちまちにして不衛生になってしまうという事ですね。

費用対効果

また、コスト面でも、下水道設備を整えたほうがいいのか、個別(合併)の浄化槽でいいのか、各行政毎に考えられているようです。その方針の基準となるのが、人口が密集した区域か否か、ということなんですね。

出典:日本における下水道の普及率の現状をさぐるYahoo!ニュース

。・。最後に・。・★

今回は、住宅の広告ではあまり注目されない部分について目を向けてみましたが、いかがだったでしょうか。皆様の大切な住宅選びに、少しでもお役立て頂ければ幸いです。今後とも、アジア住宅販売 大宮営業所を、宜しくお願い致します!

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